波がある
母のことを考えてしまう。
まだ去年の今頃はいたのになぁって。
落ち着いていた時期があって、また波がやってくる。悲しくて寂しくて辛くなる。
会いたい。
まだ身近に感じられる温かさが不思議とあって、だからこそ恋しくなって。涙が出て。
実感がわかないくらいのうやむやなとき。父に「お母さんに代わって」と電話で言いたくなる想像をして。
実際に父の声を聞いたらそんなこと言えなくて。
ちょっと前まではお母さんが動いてた姿が頭の中で思い出されて、嬉しい反面悲しくて。
なにをやっても悲しいんだけど。
悲しいけど、嬉しかった。
なのに最近その残像みたいなのが見えない。
だから辛いだけ。
子どものこと、相談や、報告は今でもしたい気持ちでいっぱい。
母である私を求める子どもたちを見ると、私も母を求めたくなる。
いつまでも母を追って生きていくんだなと。
強く生きなくていい。
母を忘れたくないし、忘れられない。
ただ、子どもの生活に支障のないよう、取り乱さず、母の思いを胸に生きていくんだ。